ベルギー、フランスの怒りかわしてワーテルロー記念硬貨鋳造

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そういえばユーロの硬貨鋳造権はユーロ加盟各国にあり、片面の図柄が各国で違っていることを改めて思い出しました。
ただ流通自体はユーロ内で自由なので、同じ国に居てもいろいろな図柄のコインを楽しめます。
今回記念硬貨でフランスから文句を言われたため、2ユーロのところを2.5ユーロにし、ベルギー内でしか使えなくなるようにしたのですね。
こんな工夫が通るところがユニークです。
詳しい事情がわからないので、勝手に想像すると、ベルギーはワーテルロー200周年を記念し、軽い気持ちで硬貨を造ったのですが、予想外のフランスのクレームがついてしまい、さてどうしようかと。
むざむざ廃止するのも癪だし、文句言われても押し通したかったので、これで妥協点ということに一方的に決めたような感じでしょうか。
同じEU内なので攻められることもなく、きつい仕打ちはないだろうとの予測なのでしょう。
それでも今後どうなるか気にはなります。
さすがにフランスもなんらかの抗議や制裁処置などの強硬手段には出ないと予想しますが・・・。
EUの成熟度を測るひとつの試金石ですね。
ベルギーにしたら「笑って許してよ」と欧州の大国にイヤミかましているような気持ちでしょうか。

あと歴史的な背景としては、このワーテルローの1815年時点では、ベルギーはまだ独立していませんでした。
厳密には1790年の1月にベルギー共和国として独立宣言していますが、同年の12月にオーストリア軍により奪還されています。
その後1830年に独立しています。
このあたりの事情も、フランスとベルギーのワーテルローに対する温度差のような気がします。