次の本へ 苦楽堂 編

イメージ 1
 
次の本へ
苦楽堂 編
2014年10月31日 初版第1刷発行
 
84人の方々が、ある本を読んだ後、次の本とどうつながったが、出合ったか、を述べています。
 
「権力を取らずに世界を変える」から「権威と権力」
権力者が間違ったことをしているときは、革命でその権力者を倒すというのがかつての方法。しかしそれだと、新たな権力者が同じことを繰り返すだけ。21世紀の社会は、権力者には自分なりの抵抗をし、自らは権力を得ようとしない人たちによって作られる。それは永遠に達成されない理想かもしれないが、永遠に終わらない運動でもある。
(選挙前夜には特に考えさせられるテーマです)
 
「愛と幻想のファシズム」から「EV.Cafe 超進化論」
後者は村上龍坂本龍一が6人の思想家とそれぞれ鼎談する内容
 
「シンボーズ・オフィスへようこそ! 完全版」から「読書家の新技術」
「シンボーズ~」はバラエティという角川書店の雑誌に連載されていた、南伸坊を中心にした座談会。そこの常連ゲストの呉智英によって書かれたのが「読書家の新技術」
(自分は両方とも読んでいた。特に読書家の新技術は、ブログで読書メモを書くようになった遠いきっかけとなった記念すべき(笑)本です。その本も読書案内だったので、そこから石光真清の本や「ハーメルンの笛吹き男」「正統と異端」などの本につながっていきました)
 
「李陵 山月記」から「詩集 北國」
教科書でも出てきた中島敦の「山月記」。その文章の響きやリズムに惹かれ「すべての言葉は、詩になりたいと願っている」という思いを抱かせた本だった。
(自分の場合、古い文庫で、ロバート・ルイス・スティーブンスンの南の島での話「光と風と夢」や司馬遷や蘇武の壮絶な運命を描いた「李陵」にも惹かれた思い出があります)
 
第二次世界大戦の名物司令官パットン。その愛読書がカエサルガリア戦記だった。
2000年の時をおいて書かれたこの二冊のフランス平定の戦記