リボン・ディベロップメント(沿道の無秩序な開発)の害悪は?

(ヨーロッパの街を車で出ると、別の街に着くまで、日本と比べると田園地帯が広がっているイメージがある。単に地形の差かと思ったが、そこにはリボン・ディベロップメント(沿道の無秩序な開発)をコントロールしているプランニングがあるそうだ。)
 
車社会において、必要なプランニングを怠ると、幹線道路沿いに資材置き場や工場、ドライブイン・レストランや郊外型ショッピングセンターなど、ありとあらゆる開発が無秩序に進んでしまう。
 
リボン・ディベロップメント(沿道の無秩序な開発)の害悪は?
①醜さ。
上記のような施設が田園地帯を侵食していき、町や村の魅力的な景観を根本から奪ってしまう。
②交通事故の増加
交差点や施設に入る際において、危険が多発し、事故が頻発してしまう
③事故を減らすための制限速度の低下や取締りの強化、信号機の導入
これらにより、移動スピードが低下してしまう
④町や村の中心市街地の客を減らし、そこの活気と繁栄を奪ってしまう
⑤その結果町や村の徒歩の生活を著しく困難にし、公共交通の効率性を奪ってしまう。
 また町や村の周囲の低密度の乱開発を招き、公共施設のための広いまとまった土地のそこに得ることを困難にする。
 また公共交通の代表バスにおいて、余分な時間がかかり、また停車するところも多くなるため、需要量の低下と運行費用の増大をもたらし、さらにバスの運行を困難にするようなスパイラルに陥る。
 
(ヨーロッパの町と村P151からP153より要約しました)