麻生さんのいわゆるナチス発言について

なんだか記者の方々も、麻生さんの発言から何かネタを創ろうと一生懸命のようですね。
シンポジウムまで出かけて行って、一字一句聞き漏らさずに聴いて、麻生さんの歴史に対する皮肉的な発言を、そのまま真に受けてしまったフリをしておられるようです。
これにより、日本にとって不利益な発言をわざわざ世界に晒し、国内においては不毛な政争を煽ろうとしているわけですからね。
 
今回の件で心配なことは、ナチス自体がタブーになってしまっていることです。
ナチス自体、世界恐慌の中から、軍事クーデターとかではなく、民主的な選挙を経て選ばれてしまった鬼子だということはよくわかります。
ただ国民の声、というあいまいな概念、また選挙という正当な手続きにおいても、危ない流れに乗ってしまえば、ナチスのような結果になりうる、という恐怖のサンプルだと思います。
そのような負の歴史をタブー視せず、積極的に探究し、議論を深めることも大切だと思います。