教会建築を読み解く
デニス・R・マクナマラ 著
田中敦子 訳
ガイアブックス 発行
2012年6月15日 発行
教会建築について、さまざまな角度から、図像を交え、コンパクトに解説しています。
内容は
建築物・教会堂の種類、様式の文法、建材、平面プラン、等の全体面から
身廊、アプス&サンクチュアリ、クワイヤ&聖歌隊席、ヴォールト&パットレス、ドーム&クーポラ、ファサード&ポータル、バプテストリー&聖水盤、窓&トレーサリー、塔&尖塔、祭壇&聖櫃、ステンドグラス、装飾&シンボル、の各部の解説となっています。
フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の外装材、多色大理石。
初期ルネサンスでは、信仰と凱旋の場を記念するため、古代の建築様式がこれまでにない形で用いられた。
シエナの大聖堂では、バラ窓の位置は従来どおりだが、トレーサリー(中世の窓に見られる繊細華麗な石の組子)は使われていない。
中世ヨーロッパでは建築の地域的伝統や(都市)国家的アイデンティティが非常に強固だったため、トレーサリーは外国からの侵入物とみなされた。
(写真は自分が撮影したものです。本の中には載っていません)