猫をさがして パリ20区芸術散歩

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猫をさがして パリ20区芸術散歩
夏目典子 著
2012年1月11日 第1刷発行
 
この本では、パリの1区から20区まで順番に、芸術家の作品に出てきた猫と、それに関連する話について紹介しています。
パリ各区においてのエピソードを収集しているのですから、かなりの広い視野を持っていないといけない、結構困難な仕事だったように思えます。
それでもそういった苦労をまったく感じさせないのは、著者の方の豊富な知識と、やはり猫の魔力だと思います。
作家はバルザック、ゾラ、リルケサルトルサガンなど
そして音楽家ショパンラヴェルドビュッシー、サティとなっています。
こうして読んでいくと、あらためてパリは猫の似合う街だなという気がしますね。
今度パリに行く機会があれば、デジカメ片手に猫を追っかけたいですね。
猫を通して、パリという街を見直してみたいです。
 
 
自分がパリにいたときは、特に猫好きではなかったので、今パッと思い出す、猫に関する強い記憶というのはありません。
ただフランス国内では、パリ南西のトゥールという街でのことを思い出しました。
この街にジェマイユ美術館という小さな美術館があったのですが、そこの受付に入ると、妖しげなマダムとともに猫がいました。
思わずウッという感じで、立ち止まってしまったのを思い出します。
美術館とマダム、そして猫というシチュエーションが妙にあっていたような気がしますね。