最初はかなり雨が降っており、コンディションが心配だった。
今回は周回コースとなっており、ロンドンの名所がめぐれるのが嬉しい。
セント・ポール寺院、トラファルガー広場、ビッグベンなどもろ見所のコースであった。しかしながらレースは観光気分ではなく、かなり厳しいものだった。
前半で、日本でも有名なイギリスのヤマウチ選手が脱落する。やはりコンディションが悪いのか。
日本人選手は、前半はかなり頑張っていたのだが、残念ながら脱落してしまった。
結局、エチオピアとケニヤの選手がトップグループを独占する。
やはりこの両国は強いな、と思っていると、ロシアのペトロワ選手が追いついてきた。
ウェアはほかのロシア選手のような、カッコいいレーシングブルマでは無く、だぼっとしたトレパンで、正直ちょっとダサいと思ってしまったのだが、走りはなかなか逞しかった。昔の瀬古選手を思い出させるような感じだった。
ぴったりと追いすがる。
とうとう最後はエチオピア、ケニヤ、ロシアの三選手になる。
そこからエチオピアのゲラナ選手が抜け出し、見事に金メダル。途中でこけていたのにたいしたものである。
二位のケニヤのジェプトゥー選手、同じケニヤの選手にボトルを渡してあげているのが印象的だった。
そして三位にペトロワ選手、見事な追走であった。
次々とゴールしていく選手たち。
日本選手が入賞もならなかったのは残念だが、まあ現状ではしょうがないとしかいえない。
ゴール後のロンドンの街は激しい雨がうそのように、乾いた夏の顔を見せていた。
