「カミーユ・ピサロと印象派」展にて⑤
晩年、制作に不自由になった彼は、ホテルやアパルトマンから見えるパリの風景の作品を多く残しています。
今回の作品展では、この作品のほかに、カルーゼル橋やポンヌフ、そして芸術橋など、セーヌ川に架かる橋をモチーフの中心にすえた作品が見られます。
空と川のうつろう光を押さえ、橋や建物をその間にしっかりと捉えています。
今でも似たような景色が見れるのはうれしいことです。
今回の作品展、ピサロの世界をじっくりと楽しめたのは幸せなことでした。
美術館を出て、神戸の海辺の広い遊歩道を歩いていきます。
写真のような、近未来的な建物が見られました。
フランスの風景の画集を見た後、その余韻を感じながら、じっくりと日本の風景に戻っていきます。