NHK「カーネーション」について

最近、NHKの朝ドラ、カーネーションを比較的よく見ている。
といっても、仕事の都合で、なかなか満足に見れないが、部分部分や、日曜のダイジェスト版を利用している。
このドラマの魅力は、まず尾野真千子さんの魅力である。
女優として演技が上手で、女としての微妙な表情には見入ってしまう。
それこそ「アメリ」のオドレイ・トトウに匹敵する当たり役だと思う。
今は、母親としての顔が多くなっており、女性としての顔が見れないのが残念だが、まあしょうがない。
その代わり彼女の三人娘は、みんな大人の女になった。
尾野さんも含め、みんなきれいな人なのはめでたい。
その中、唯一、次女の方は、コシノ先生のテイストがあり、リアリティを感じさせてくれる(笑)。
彼女は東京で店を開くのだが、今はまだまだ世間に認められず、苦労している。
ファッションや店の雰囲気一つとっても彼女は気張って、突っ張っているのだが、それが逆に滑稽で、哀れに感じる。
しかし、更に番組を見ている自分の心を限りなく感動させてくれる。
そこに新しいものに望んでいく困難さが見て取れるからである。
ちなみに彼女の友人として、高田賢三さんをモデルにしたような人も出ている。
この人たちの苦労が報われ、日本からパリなど世界に羽ばたいていったのかと思うと、ドラマとはまた別のところでも嬉しくなってしまうのである。