ツールドフランス エヴァンス総合優勝!

ツールドフランスが決着した。
総合優勝は、エヴァンスである。
この選手は、悲運の選手であるという印象が強い。
二位が多いのと、結構トラブルに見舞われていたからである。
去年などは、マイヨジョーヌを着た途端に腕を負傷し、アシストの選手に引っ張られながら、なんとか怪我に耐えて必死にステージを完走した姿を思い出す。
世界選手権王者で、なおかつマイヨジョーヌを着た重みが、ひしひしと伝わってきたものだった。
今年もいいところにつけていたのだが、なかなか一位になれず、やっぱり駄目なのか、と半ば諦めていた。
しかしパリの最終日の前日、個人タイムトライアルで、見事逆転し、総合一位に輝いた。
パリの最終ステージは、総合については実質関係ないので、見事な逆転劇だった。
J SPORTSのHPで、彼のインタビューを読むと、とにかく引退後悔いが残らぬように、トレーニングからコースの下見から念入りにやったようだった。
厳しい勝負の世界、苦労しても報われないことも多い中、その努力が実を結び、最後の最後で栄冠を勝ち取ったことは素晴らしいことである。
 
今年のツールで他に印象に残ったことは、グライぺルの悲願のステージ優勝、ボクレールのフランス人としての頑張り(マイヨジョーヌを長い間維持)だろうか。
日本の大相撲と同じく、このツールドフランスもなかなか地元のフランス人が総合優勝できない。
フランス好きとしては、来年はその点にも期待したい。
後残念だったのは、日本選手の不参加だった。
ここ数年、日本人選手が当たり前のように参加していたのだが、いざ不参加だと、改めてツールにおける日本人の難しさを感じた。
来年こそは、日本人がステージ優勝して、表彰台で美女にビズされるところを見たいものである。