カラヴァッジョ「キリスト降架」(絵画館、ヴァティカン美術館)

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次はカラヴァッジョによる「キリスト降架」です。
カラヴァッジョの絵は、生身の人間のようなリアリティに満ち溢れています。
そして背景の暗さが、登場人物をより引き立てて、劇的な場面を演出しています。
一人ひとりのしぐさも真に迫っていますね。
カラヴァッジョ自身は人間的には「悪漢」といった感じで、殺人事件なども起こしたそうです。
そんな波乱に富んだ人生を過ごし、39の若さで世を去ります。
彼は人間を、汚れた位置から、冷徹に観察していたような気がします。
 
そんなカラヴァッジョですが、ローマ市内の他の寺院でも、彼の絵は多く飾られています。
「聖マタイと天使」なども見たかったのですが、今回は鑑賞できなかったのが残念でした。