ローマの街角から(その2)

1999年1月のユーロ誕生。
ドイツ連銀の総裁が「一度でもイタリアがユーロでへまをしたら、ユーロから追い出す」との発言。それに対してイタリア側は「全く同感だ」そして一言付け加えて、「昔はああ言ったことは、おれたちから彼らに言ったものだがね」
ドイツは免罪符でイタリアにだまされ、そしてその金で雇ったミケランジェロやラファエッロを見に、また25年ごとの聖年で、今でもイタリアに金を落とす。
(その不安が、今頃現実のものになりつつある)
 
首相のイタリア外遊。晩さん会やポンぺイ遺跡などに行くが、テレビではほとんど紹介されず。サッカーの中田選手に会いに行った方が、イタリア人に顔を覚えてもらっていたのではないかとの塩野先生のご意見。
 
1482年の南フランスを舞台にした、芥川賞日蝕」の感想。
神の犬を意味するドメニコ派の聖職者がアルプスを越え、フィレンツエに着く。
ルネサンスの花開く地に着いたらどうなるか心配になる。
しかし結局は、肉体はフィレンツエについたが、心はフランスのままだったと結論。
(こういうのを読むと、自分もその小説を読みたくなってくる。古い文字を多用しているそうだが・・・)