101回目のミラノ~サンレモ

 
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3月20日、サイクルロードレースのミラノ~サンレモを見る。
ミラノから、風光明媚な地中海沿いを通り、サンレモでゴールするレースである。
海沿いといっても、平坦でなく、いわゆるリアス式海岸のようになっており、結構上下の起伏がある。
ちょうど読んでいた「ローマ以後の地中海世界」の中で、中世の時代にサラセン人の海賊を見張るために、海沿いにたくさん塔を建てていたが、レース途中でそれらしき塔をみることができた。
海辺の人たちが拉致された時代に比べると、リゾート地になったりレースコースになったりして、安全でありがたい時代である(わが国では最近でも海辺で拉致があったが)。
 
さて今回のレース、前半は雨が降っていたようで、選手のユニフォームや顔もかなり汚れていた。
レース用の自転車は軽量化のため泥はね防止部品などは付けていないので、泥がかかり放題で大変である。
さて終盤、上り坂にもかかわらず、すごいスピードで選手たちは疾走する。
この動きは、ゴール寸前に強い選手を有するチームにとっては不利である。今回はそうでないチームの作戦が上手くいった様で、かなりちぎれてしまい、ゴール直前に残った選手はかなり少なくなってしまったようだ。
結局ゴール直前では、1位から4位までの選手が縦に一直線に並ぶような形になった。
そのうち、3位の選手だけが別のチームで、他の3人は同じチームだったので、これだと同チーム3人のうち、風圧を感じなかった後ろの誰かが勝つかな、と思っていたら、結局3位だったフレイレ選手が最後の最後で、ぎりぎりまくって優勝した。
300キロ近く走ってきても、最後はわずかな差で勝負がつくのだから凄いものである。
 
今回のレースでは、日本人選手も参加していた。
去年のツール・ド・フランスにも参加していた新城選手と別府選手である。
別府選手は、同じチームの御大ランス・アームストロング選手の急な体調不良で急遽参加が決まったそうである。
そんな状態で、これだけ長く、激しいレースを完走したのだから大したものである。
日本選手の、ジロ・デ・イタリアツール・ド・フランスでのますますの活躍を期待したい。
 
(写真は公式HPからの、昨年のレースの模様です)