フランス短編映画特集

先日、フランスの短編映画の特集を見に行きました。
これは、短編映画祭の中の、一コーナーとして、設けられていました。
普段、映画はほとんど見ないんですが、フランス物で、なおかつ無料であり(開催者の皆様には深くお礼申し上げます)、行ってみようという気になりました。

本数は5本で、時間は26分から1分25秒までいろいろでした。
まずは14分の「ミシェル氏の犬」
これは、貧しいミシェルさんが、ただの肉を肉屋さんから分けてもらうため、犬を飼っているフリをしていて、それが周りの人に不信がられ・・・、という話です。
オチはともかく、犬用にもらった肉にかぶりついているミシェルさんを見ていると、ヨーロッパ人はやはり肉食人種だなと、改めて感じました。(どーでもいい感想ですね)
次は「サフレはいかが」という1分25秒の映画。
隣に座った人が、自分が買ってきたサフレを勝手に食べている、と思い、むきになって食べあいっこをしていたら、そのサフレはもともとその人のものだった、という他愛も無い話です。
サフレのコマーシャルにはちょうどいいかもしれません。
あと、この日の一番気に入った「初めての旅行」
若いお父さんが、幼い娘を連れて、初めてパリからニームまで、電車でどたばた行くのですが、なかなかほのぼのしていました。
ちなみにこれは実写ではなく、アニメというか、粘土のような人形というか、(詳しくないのでよくわからない)を使ったもので、10分の時間の割りに、手間はかかったのだろうと思います。
最後は、エマニュエル・ベアール主演の「最後の赤ずきん
彼女自体は綺麗だったのですが、少しホラー的な内容もあり、そのようなものに対してほとんどアレルギーを持っている、気弱な自分にとっては、少しつらいかなと思いました。

これらのような、短編の映画で思い起こされるのは、フランスのテレビ局「ARTE」の番組宣伝?のような画像でした。
無声で優しいBGMがかかる中、何気ない風景の中に、何気ない登場人物、そして最後に「アルテ・・・」という女性のささやき。
静かで、穏やかで、美しかったなあという印象があります。
もし今後フランス関係の短編映画特集をやっていただけるなら、できれば、このような映像の特集やってくれたらなあ、と思ってしまいます。
一本が短いので、50本くらいまとめてやってくれればちょうどいいかもしれません。
途中で寝てしまいそうですが、それはそれで心地よく寝られそうです。