険しいイタリア代表への道(ピッティ宮・フィレンツェ)

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美しい装飾の部屋にある
ラファエロらの作品に陶然とした後
いわゆる君主の居室に入る
歴代のトスカーナ大公らが
住まいとした所
あまりの豪華さに
出るのはため息ばかり
改めて感じるフィレンツェの底力
チケット売り場の連中が
偉そうになるのもうなずける

引き続き入る近代美術館
綺麗な絵が揃っているけれども
やはりルネサンス期の壮麗さに比べれば
一段落ちるのは仕方がない
なにせルネサンスの芸術は人類の宝であり
人類が破滅するまで残りそうな勢いで
あまりに先人が偉大すぎたために
イタリアの近代芸術家が
それを打ち破るのは難しい
サッカーのイタリア代表なら
どんなに名選手でも
老いて去っていくけれども
芸術品とくれば
いまやあらゆる手段で保存され
修復され続ける

イタリア代表の道は険しい

(写真はピッティ宮内部から見たフィレンツェの風景です。右側のごじゃごじゃした装飾の場所は「ブオンタレンティのグロッタ」と呼ばれています。グロッタは洞窟を意味し、グロテスクの語源になったそうです。)