コンスタンティヌスの凱旋門(ローマ人の物語ⅩⅢより)

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ディオクレティアヌスに引き続き、コンスタンティヌスにちなんだ建造物を紹介します。
その名も「コンスタンティヌス凱旋門」です。
ファロロマーノから、コロッセオに向かう途中に、ここに立ち寄りました。

この凱旋門は、コンスタンティヌスが、マクセンティウスに勝利した事を記念して建てられました。
この場所には、既にハドリアヌス帝に捧げられた凱旋門があったらしいですが、それを一部直し、コンスタンティヌスに合う様な装飾を加えたそうです。
かなりの突貫工事だったそうです。

それにしても、この浮き彫りの写真を見て愕然とさせられました。(ローマ人の物語将靴裡隠坑粥腺隠坑汽據璽犬ら引用)
紀元前後に造られた別の建造物の浮き彫り(右上)と、この凱旋門の浮き彫りの明らかな違いです。
コンスタンティヌスの時の浮き彫り(左下)は、明らかに稚拙といえます。
紀元前後の、人間の姿を美しく、忠実にあらわした物とは全く違ってしまいます。
この種の芸術作品も、やはり国力の状態で影響されてしまうかもしれません。

この作品群だけで判断するのは危険なことですが、この後、ヨーロッパが「暗黒の中世」に入っていってしまったのを象徴してしまっているような気がします。