図説 ケルト(ケルト研究の基本テキスト)

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図説 ケルト
サイモン・ジェームス著
井村君江 監訳
吉岡昌子・渡辺充子 訳
2000年6月20日 第1刷発行
東京書籍

ヨーロッパ民族の基層をなすケルト人。
紀元前200年頃は、イギリス・アイルランド、そしてスペインからドナウ川下流までケルト語世界が広がっていたという。
表紙の写真が示すブロンズ像や金属細工などの考古学的発見物。
一時はローマにまで攻め入った事もある。
しかしその後ローマ帝国による侵略。
ケルトから見ると、カエサルなどのローマ皇帝は悪役とならざるをえない。
一方、カエサルと戦ったケルトの武将ウェルキンゲトリクスはフランスの国民意識と侵略者に対する抵抗のシンボルとして、脚光を浴びる。
現在、アイルランドやフランスのブルターニュ地方では、言葉と言う形でもケルト文化を残そうとしている。
アイルランドでの英語・ゲール語、そしてブルターニュ地方の仏語・ブルトン語の二ヶ国語併記。
カンペールという街では、観光案内所の表示やや名所説明のパネルがその二ヶ国語表記になっているのに驚いた事がある。