エリツィン氏 ロシアの偉大なる魂

エリツィン氏が亡くなられた。
いままでリアルタイムで氏の活動を見ていくことができ、なおかつ亡くなられた米原万里さんの著作でのユニークなエピソードも知ることができた。
ソ連邦解体を促すロシアの初代大統領として活躍し、民主化市場経済化をもたらした功績は大きいが、一方社会の混乱化や身内のスキャンダルなどの誤りもあったかもしれない。
功罪の歴史的評価は、これからどうなっていくか分からないが、ただ一つ言える事は、人をひきつける、卓越した力があったんだろうなと思う。
真面目なゴルバチョフ氏、冷徹なプーチン氏のはざまで、いかにもポピュリストとして、ユニークな存在だった。
大切な外交行事で、酔っ払った状態で、指揮の真似事をしたこともあった。また記者会見で失言をするエリツィン氏。隣でたいそうウケていた(フリ?)をしていたクリントン氏とともに思い出す。
そういった豪放磊落な面も、ある意味ロシアらしいとも言え、いとおしく感じる。
亡くなられた今となっては、激動の時代をお疲れ様でした、そしてゆっくりとお休みください、と言う気持ちとともに、ご冥福をお祈りしたいと思います。