ヨーロッパ美術紀行

ヨーロッパ美術紀行
粟津則雄 著
筑摩書房
1993年2月10日初版第2刷発行

作家、詩人など、4人の男性(「水曜どうでしょう」スタイルか?)が、3月から4月にかけて、フランス、ベルギー、イタリア、オーストリア、ドイツの美術館・教会を巡る旅行記
約1ヶ月で、40程の町、50以上の建物を、車で回るという強行軍である。
これだけ回ろうとすれば、やはり車でしか仕方がないように思う。
特にロマネスク系となると、田舎にあることが多く、電車では不便である。
慌しい車の旅ゆえ、各地の作品に対する思いも、何とはなく慌しくなってしまっているが、それでもフィレンツェでのさまざまな作品やコルマールのウンター・リンデン美術館のキリスト画など、随所に著者のヨーロッパ芸術に対する熱い思いが伝わってくる。
それにしても、1ヶ月ヨーロッパを放浪できるのはうらやましい限り。