真っ直ぐ伸びるフォンテーヌブローの運河

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大花壇から運河の方に向かって歩いていく。
ルイ14世の時代に作られた「滝の泉水」から直線的に運河が伸びている
長さは1,200メートル近くもあるそうだ。
はるか彼方まで、運河と緑が広がっている感じだ。
週刊世界遺産NO.17にフォンテーヌブロー周辺も含めた全景の写真が載っているが、結構庭園の近くまで建物が近づいている。
それでも余計な建物は見えない。
文化遺産の景観を守っているのはさすがだ。
勿論日本とは地形や人口などの条件も異なり、公平に比較するのは難しいともいえるが、今まで見過ごされがちだった景観というものを大切にしてほしいと思う。
京都などでもやっとそういう動きが出てきているが、生活のかかっている方々もおり、なかなか解決困難な問題だと思う。
それにもかかわらず、一生懸命取り組んでいる関係者の皆様には、つくづく頭の下がる思いがする。

この運河は1609年の5月に水入式を行った。
ちょうど爽やかな季節に似合う行事だ。
このときアンリ4世は延臣の一人と賭けをしたそうだ。
その不幸な延臣は2日で水が運河に一杯になるというのに賭けたが、予想ははずれ、千エキュ(どれくらいの額かは不明)取られたそうだ。
結局1週間かかっても、水が一杯にならなかったそうである。
運河の大きさを物語るエピソードである。