パリ 都市の詩学

イメージ 1

パリ 都市の詩学
海野弘 文
村井修 写真
NTT都市開発株式会社 企画
河出書房新社 発行
1996年2月29日 初版発行

昨日の毎日新聞の「余録」にボードレールの「パリは変わる!だが然し、僕の心の憂愁さは、一向に変わりはしない!」との詩句とともに、パリ大改造を成したオスマンについて書いていた。
「パリ 都市の詩学」は文では、パリの広場・路地・墓地・駅・庭園などについて、さまざまな人たちの「声」を取り上げている。
そして写真では20世紀末のパリのさまざまな表情を取り上げている。
変わっているけど変わっていないパリの美しさ。
この本では、版も大きい事もあり、文章と写真を通してそれが存分に楽しめる。
大改造自体は、富者と貧者の闘争の末、富者の勝利によるものだったことに過ぎなかったかもしれないが、その結果として、あのような街の姿が残っている。
1891年の昨日、オスマンはパリで死去した、とのこと。