フランスのポイズンピル

再びラジオフランス語講座の「ルモンドに挑戦」より。
いわゆる、「ポイズンピル」について触れていた。
これは一般的にある企業に対し敵対的な買収者が現れた時に、買収者以外の保有株数を増やす事によって、買収者の議決権比率を下げるという特定の買収防衛策、とのことらしい。(テキストから引用)
よくホリエモンの時に聞いた言葉だ。
これのフランス版についての記事を載せていたが、そこでは上記のような厳密な意味ではなく、フランスの法律を盾にした買収防衛策のことだった。
企業自身が抵抗するのではなく、フランス政府が、右派も左派も一緒になって、アメリカの企業の買収に抵抗しようとしているのが興味深い。
いかにもアングロサクソン的な侵略に対抗する、フランスのよく言えばプライドを持った力強さ、悪く言えば保護主義的な感じだ。
個人的にはフランスに頑張ってほしいのだが、一方その根本が大国主義の空虚なエゴイズムのみだと残念な気もする。
弱肉強食の世界秩序の広がりを上手く制御しながら、ヨーロッパの価値観の良質的な部分(カジノ資本主義的ものではなく、環境等人間の生活に密着した経済)を広めてほしいものだと想う。