ボジョレーのワインで想う

今年もやってきた、ボジョレー・ヌーヴォの解禁の日。
少し昔、一度だけボジョレーワインのPRの仕事に関わったのを思い出す。
その時は「ヌーヴォ」ではなく、ボジョレー地域のワインが、いわゆる一般のワインとしても十分値する事をPRする狙いがあったようだ。
ボジョレーのいろんなヴィラージュのワインを試飲できたり、ソムリエによるボジョレーワインについての解説を聞きながらの試飲会があったりした。
そんなこんなで、結構好評だった。
また、ワイン騎士団の授与式などもあった。
地元でフランスにゆかりのある人をワイン騎士団として任命するのである。
フランスの中世のコスチュームをまとった人などもいて華やかだった。

今日のニュースでは、フランスのワインの消費が減っている事が報じられていた。
「ワインは考えなければ飲めない」なーんて言っていたフランス人男性がいたが、確かにそうかもしれない。
ビールなどは何も考えずにごくごく飲める。
フランスでさえも、ワインをじっくり飲めない人が増えているのかと思うと、いかにも現代のアメリカ中心のグローバリズムの影響かなとも思い、何となく寂しくなる。
ワインをじっくり飲める心のゆとりを取り戻したいものである。