旧市街に入り、世界遺産サンテティエンヌ大聖堂の正面に着く。
このブールジュでは、シャルトルやアミアンと比べて、大聖堂前の正面の広場というのはほとんどない。
結構そばまで、人家が連なっている。
そばから正面からの写真を撮るのは、どうしても家並が入ってしまい、無理なようだ。
左回りに大聖堂を回ってみる。まだひっそりとして、ほとんど人がいない。めぐみを乞うおばあさんがいたくらいだった。
裏手正面に回る。しっかりとした後陣である。
一番理想的な姿を見るには、後ろ斜めくらいからの角度がいいと思える。ちょうど公園になったところから、どっしりした、飛び梁に支えられた後姿を眺める事が出来る。
冬で草木こそ地味だが、きれいに整備された公園を抜け、大聖堂の真横に回る。
ここに広場がある。店も開いておらず、人もおらずがらんとしている。
近くにある観光案内所は幸い開いていたので入る。ここで街の小さなパンフレットをもらう。
大聖堂の写真集などがないか探してみたが、少なくともこの時は無かったようだ。
一旦大聖堂前を離れ、旧市街をうろつく。
街中の名所にはブールジュ市作成のパネルがあり、ちゃんと説明をしてくれている。
また地方の観光都市にはよくあるように、この街もちゃんと観光ルートも設定しており、それに従っていけば効果的に街中を回れるようになっていた。
昼になったので食事を出来るところを探す。
日曜ということで、あまり開いている所は少なかった。
しかしLe Bistro Gourmandという、わかりやすい名前のレストランがあったので入る。
まだ客はいなかったようだ。窓際の席に行く。そこでSalade Gourmandというボリュームのあるサラダを頼む。サラダと言ってもフランスでは結構量が多い。パンもついているので、これでも十分だった。
ついでにワインも頼んでしまう。そして最後はやはりコーヒーで締める。
客は時間がたつに連れてだんだん増えてきた。観光客ではなく、地元の人が、のんびり休日の昼食を喋りながら楽しんでいるようだった。