ロシア語の余白の余白
黒田龍之助 著
白水社 発行
2021年11月24日 発行
この本はロシア語学習者およびロシア語学習予定者に向けたエッセイ集です。
ロシア語を学習するつもりがない人は、適当に拾い読みしてください、とのことです。
第ⅰ章 まずはお試しの十話
ロシア語で「店」のことを、マガズィーンという。
これだと、英語に影響受けている学生は、雑誌と勘違いしてしまう。
ちなみにロシア語で雑誌のことはジュルナールという。
第ⅱ章 通訳は恋のキューピッド
第ⅲ章 せめて文字だけは
ロシア語にも「きみ」と「あなた」の二種類がある。
初級者にとって安易な解決法は、なるべく「あなた」の方を使った方が、いざ公式な通訳をするときなど、失礼にならなくて済む。
しかしロシア人の友達ができると、「きみ」の方にしてほしいと言われる。
(このあたりフランス語と同じですね)
第ⅳ章 乾杯の辞は照れずに
第ⅴ章 違いが微妙すぎて
第ⅵ章 ドフトエフスキーは苦手
大学生の時、ロシア語を目指す人には二つのタイプしかなかった
・ドフトエフスキー(文学)が好きな人
著者はどちらでもなかったので、ロシア語業界の新人類といわれた。
ドフトエフスキーは復活したが、著者はもともと苦手だった。
(今ドフトエフスキーが受け入れられているのは、村上春樹さんの影響もあると思います)
『ロシヤ文法』
巻末に付録として方言と歴史がある。日本語で読めることが貴重
ベラルーシ語の余白、あるいは白学事始
ベラルーシ語は、ロシア語を基本に、ポーランド語の語彙を散りばめたような言語