流人道中記(上) 浅田次郎 著

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流人道中記(上) 浅田次郎 著 表紙

 

流人道中記(上)
浅田次郎 著
中央公論新社 発行 
2020年3月10日 初版発行

この小説は2018年7月から2019年10月まで読売新聞で連載されていたものです。
前半部分当時、平日は読売新聞を読める環境にあり、ほぼ毎日楽しみに読んでいました。
浅田さんの小説はこれが初めてです。また、新聞小説を熱心に読むことも殆どなかったように思います。それだけ内容そのものにひかれていたのだと思います。
今回(上)を読むにあたり、ちょうどいい案配で忘れている箇所もありましたので、初めてのようにワクワクしながら読み進めることが出来ました。
幕末、旗本という高い身分にありながら蝦夷流罪となった青山玄蕃が、押送人である19歳の見習与力・石川乙次郎と共に、奥州街道を北へと進んでいきます。
詳しいストーリーについてはネタバレになる恐れがありますので書きませんが、全く異なった境遇の二人が、衝突しながら旅先で出会った人たちと、多様で数奇なドラマを展開していきます。
ひとつ残念だったのは、新聞では挿し絵があったのですが、本ではありませんでした。まあでもこれはしょうがないですね。
あと、もしこの小説が映像化されたら、玄蕃は小林薫さんあたりが似合うかなぁなんて、ドラマや映画には疎い自分ですが、思ってしまいました。
一方乙次郎の方はジャニーズの若い方が演じるのかな、なんて勝手な想像をしてしまいました。