テラスにそびえるアンヌ・ド・モンモランシーの騎馬像(シャンティイ)

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アンヌ・ド・モンモランシーの騎馬像(シャンティイ)

 

画像は大元帥のテラスに位置する「アンヌ・ド・モンモランシーの騎馬像」です。
1886年にポール・デュボワにより制作されました。
そばにおじさんが居てくれたおかげで、タバコの箱を置くように、だいたいの大きさが推測できます(笑)。
アンヌ・ド・モンモランシー(1493~1567)は大元帥まで出世したルネサンス時代の要人の一人です。
時代的にはイタリア戦争(1494~1516 1521~1559)や宗教戦争(1562~1598)の頃の人です。
フランソワ1世(在位1515~47)とともにマリニャンで戦い、アンリ2世(在位1547~59)やシャルル9世(在位1560~74)の時代にはギーズ家の権力者やプロテスタント勢力と戦いました。
1567年のサン・ドニの戦いで、74歳でこの世を去りました。

シャンティイとのつながりは、父であるギョーム・ド・モンモランシーから1522年にエクアン、モンモランシーの領地とともにシャンティイを譲られたことから始まります。
1560年頃には城の南の一画にプチ・シャトー(別館)と呼ばれる2つ目の城を建てるよう建築家のジャン・ビュランに依頼しました。またこの騎馬像が置かれてあるテラスを改修したり、庭園や城の正面の芝生など領地内に7つの礼拝堂を建てました。
17世紀にシャンティイを所有することになる大コンデ公はモンモランシー大元帥の曾孫になります。


(ニコル・ガルニエ著 シャンティイー および フランス史10講 岩波新書 を参考にしました)