ニームでガリアを探す

アヴィニョンからニームに行く便を探すが、残念ながら朝早い便しかなく、それに乗らないと午前の時間を無駄にしてしまう。仕方なく朝食も取らずにホテルを出る。
駅前のバスターミナルに行く。そこでニーム行きのバスを探す。
運転手にニーム行きを確認し乗り込む。客は誰もいなかった。ただ、運転手の連れの女性が一番前に座り、運転手としゃべっている。彼女というほどベタベタしてなかったので、妹くらいかもしれない。
ただ、ベタベタするには、運転席で・・・となってしまう。それはさすがにまずいので、我慢していただけかもしれないが。
時間が来たので、3人で出発する。
アヴィニョン市街を抜け、バスはプロヴァンスの田舎を走る。途中、小さい集落の広場に停車する。しかし誰も乗ってこない。
しばらく走り、別の停留所で、一人だけ乗ってきた。
そしてバスはニームに着く。駅で、帰りの電車の時間を確認し、街中へ向かう。
ここはローマ時代の遺跡が豊富だ。まず古代競技場につく。周りをぐるぐる回るが、全容をカメラにおさめるのは無理だった。入場可能時間が来たので中を見学する。
次に、神殿メゾン・カレを見る。ちょうどその正面には、ガラス張りの同じような建物があり、その対照が面白い。
その後フォンテーヌ庭園を目指す。途中の運河とそれに沿う並木が美しい。
庭園内のマーニュの搭に上る。ここからニームの街を見渡す。
さらに古代集水場やオーギュスト門に行く。その門は通りの側にあり今の道路より一段低い状態である。
通りの歩道では市が開かれており、ひやかしながら通る。商売人を見ていると南に来た事を実感する。
広場の野外レストランでピザを注文する。この時は注文してから料理が来るまでの時間が遅かった。フランスはたいがい遅いのだが、それに慣れているつもりでも少し焦る。
ニームは古い遺跡と新しい建物が混在している。好き嫌いはあるかもしれないが、古代と現在のエリアははっきりさせたほうが、通りすがりの旅人にはいいのかもしれない。
時間が来たので、電車でアヴィニョンに戻る。帰途タラスコンという小さい町を通る。車窓から見た川沿いある四角い城砦がまぶしかった。