フランドルの眺め

裏手にある入り口から、鐘楼に登る。
当たり前のことながら、エレベーターなどではなく、階段である。えっちらおっちら登っていく。
途中、カリヨンの音を出すための装置を見る。
展望台からブルージュの街を眺める。
広場に並ぶ、建物が並ぶさまがユニークだ。例のギザギザ凸形の赤っぽい正面である。
街は橙色の建物の合間に、運河、教会、市庁舎などがある。
そして遠く大地が広がる。山はおろか、丘もない。ただただ広がるフランドルの大地だ。
幅の広い運河も見える。
残念ながらさすがに北海までは見えなかった。天気がよければ見えるのだろうか?

鐘楼を降り、市庁舎の広場のところにある観光案内所に行く。
ここで少しフランスフランからベルギーフランに両替する。この時点では、まだユーロは通貨として流通していなかった。あと一ヶ月待たなければならなかった。前回ベルギーに行った時の紙幣が多少あったが、さすがにそれだけでは不十分だ。
市庁舎の中を覗く。

市庁舎から少し離れた、グルーニング美術館に行く。
ここにはフランドル派の絵画が展示されている。
絵画自体は嫌いではないが、ここの収蔵品はあまり好きにはなれなかった。宗教的であり、人間的な温かみに欠けるような気がする。まあ絵画の描かれた時代を考えればしょうがない。あと地理的な要素(ヨーロッパ北部)というのもあるのかもしれないが。

美術館を出て、ちいさな庭園を抜けて、聖母教会に行く。