女の人生(ロワールバスツアー編)

ヴィランドリー城からのバスがトゥールに近づいてきた。
パスカルさんは、ボリビア人のカップルに、昼からのスケジュールについて説明していた。そしてぼくについては、「彼は昨日シュノンソーなどに行ってきたので、午後は別のバスに乗る。いなくて残念だ」と言ってくれた。
トゥール観光案内所前で降りる。パスカルさんらと握手をして別れる。

マクドナルドで昼食を取り、午後、また観光案内所前に行く。次の会社はTOURAINE EVASIONと言うところだ。
すでにバスは来ていた。運転手さんに確認し乗り込む。
中に東洋人の女の子がいた。一瞬何語で話し掛けようかと思ったが、すぐに日本人と分かる。
しばらくしてまた東洋人の女の子が乗ってきた。フランス語で「このバスがTOURAINE EVASIONのバスなのですか」と聞いてくる。しかし結局彼女も日本人だった。
結局バスの乗客は、スペイン人らしき女の子3人組と、あと年配の欧州人夫婦だった。
こちらの運転手さんは、午前のACCO DISPOのパスカルさんほどはしゃべらなかった。もちろん、無愛想というわけではない。乗客数の関係もあるかもしれない。
まずアンボワーズに向けて進む。

日本人女性のうち一人は、イタリアのさる地方都市に住むお姉さんのベビーシッターのようなことをしていたらしい。1年間くらい滞在していたそうなので、不法滞在になってしまうが、幸い特に問題はなかったそうだ。日本に帰る前に、ヨーロッパを回っているとのことだった。
もう一人の女の子は、トゥールの近くの街に留学している。ただし、はじめてこの街(都市名は秘す)に着いた時「あちゃーしまった」と思ったとのことだ。あまりきれいな街ではないらしい。さてどこでしょう?フランスの歴史上でも有名な街です。

彼女たちといろいろ話をしながら、このヨーロッパの空のもと、それぞれの日本人女性の人生があるんだな、と感慨にひたってしまう。

車はアンボワーズの前の河の中州で止まる。ここで写真と撮れとのことだ。ちなみに会社のパンフレットではVue/Viewとなっており、中には入れない。
また次はショーモン城もVue/Viewとなっていたが、ここは止まりもしなかった。日が短い事もあり、時間の制約があるのだろうが、少し残念だった。
バスはシュヴェルニー城に向かう。