ルーブル美術館展にて

京都駅からバスに乗り京都市美術館に行く。
いつもは地下鉄に乗って行くのだが、天気が良い事もあり、バスを選んだ。道もバスの中も混んでいて、いらいらしたが、おかげで京都市内の地理が分かった。

前に京都市美術館に来たのは、マルモッタン美術館・モネとベルト・モリゾの時以来である。モリゾはあまり知られてないが、印象派グループに咲く一輪のバラのような女性だ。女性ゆえのハンデゆえ、風景画はあまり描けず、人物画が多い。タッチは荒々しいが、それがかえって日常の情景を夢の中にいるような世界に換えている。テレビで特集をしてくれていたのも嬉しかった。

美術館に着く。平日だったため、とりあえずはすんなりと入れた。休みの日だと、長い列ができているらしい。
ここでのお目当ては、アングルの「泉」である。オルセー美術館の一階から、はるばるここまで来てくれたのだ。最初見たとき、そわそわと絵の前を何度も歩き回った思い出がある(何やってんだ俺は)。あいわらずかわいらしい笑顔を振りまいてくれていた。

次にダヴィッドの「マラーの死」を見る。これはブリュッセルの美術館で鑑賞した。哀れ革命家マラーはうら若きシャルロット・コルデーに殺されたのである。革命などというと華々しいイメージがあるが、一方で血で血を洗う抗争な訳である。いままでの革命のうち、無血で革命を成し遂げた人たちが本当に賞賛に値する。

今回のコレクションは歴史画、オリエンタリズム肖像画、風景画、風俗画などのコーナーに分かれて展示されている。もともと風景画が一番好きなので、コローやドービニーなどの絵画が嬉しかった。