ローマへ続く真直ぐな道

埋もれゆく?クラウディア水道橋(ローマ)

クラウディア水道橋沿いにどんどん歩いて行きます。 このあたりに到達すると、橋脚が短くなっているように感じました。 年月を経て、土砂が積もってきたのか、沈没していったのか、それとも元々こういうつくりだったのかはっきりとわかりません。 おそらく…

クラウディア水道橋の傍にて(ローマ)

わずかな水たまりにさえ映える 古代ローマの水道橋と ほんのわずかな青い空 水が通るは石積の橋 人が通るは木製の橋

クラウディア水道橋の断面(ローマ)

クラウディア水道橋の上部断面がわかりやすいところがあったため、写真に撮っておきました。 以前書いたように、この水道橋は新アニオ水道とクラウディア水道の二つの水道を通していました。 おそらくは、この上部のところが、その二つの水道の流れる道だっ…

クラウディア水道橋から見たゴルフ場?と鉄道(ローマ)

いよいよクラウディア水道橋の本体沿いに歩いていきます。 そばで見ると、やはり迫力がありますね。 この水道橋の向こう側は、ちょっとしたゴルフ場なのでしょうか? 人がいますね。 更にその向こうには、線路があります。 この写真を撮ったとき、たまたま…

クラウディア水道橋の二つの空洞(ローマ)

クラウディア水道橋を縦の線として 松の並木道を横の線とする 十字の土の道を 行ったり来たりしています 再び横の線に戻り 水道橋の廃墟の遠景を眺めます 水道橋の上部を見ると 一番上の凹型と その下の四角形の 二つの空洞があるように見えます このクラウ…

廃墟の美、クラウディア水道橋(ローマ)

さらにもう少し進んでみます。 アーチの部分は残っていますが、それ以外はかなり朽ちて無くなっていますね。 もうここまでくれば、廃墟に近くなってきます。 長い歴史を経て、崩れていく水道橋 ただ踏み固められていく土の道 そしていつまでも変わらない青…

クラウディア水道橋の遺構(ローマ)

並木道を、クラウディア水道橋の方向に戻っていきます。 その途中、写真のような崩れかけた水道橋を撮ります。 こちらは、水道橋の「遺構」という表現がぴったりのような感じがします。 そばに近寄ります。 アーチの部分だけが、かろうじて残っています。 …

クラウディア水道橋の並木道から(ローマ)

クラウディア水道橋を横切り、並木道を歩いていきます。 この通りはアルケオバスで貰った地図を見るとV.LE APPIO CLAUDIO、アッピオ・クラウディオ通り、とでも訳すのでしょうか。 途中、のんびりウオーキング中の現地のおばさんたちとすれ違います。 日本…

間近で観察するクラウディア水道橋(ローマ)

クラウディア水道橋のそばにたどり着きます。 この水道橋に沿って、小道ができており、水道橋を間近で見ながら散策することができます。 この橋脚は、凝灰岩とぺぺリーノ(斑点のある灰色の火山砕屑岩)でできているそうです。 ただ、この写真では、レンガ…

クラウディア水道橋ができるまで(ローマ)

このクラウディア水道は、紀元後38年、カリグラ帝により建設がはじまりました。 しかしその三年後、彼が殺されたため、この水道の工事も中絶してしまいます。 帝位を継いだクラウディウス帝は、47年に工事を再開しました。 そして5年足らずで完成させ…

クラウディア水道橋と松の並木(ローマ)

クラウディア水道橋と ローマの松の並木が お互いに競うように そしてお互いを高め合うように 青空のもとで交差しています

16世紀末から古代ローマへ(水道橋公園、ローマ)

現代の公園エリアから まず目の前に広がるのは 16世紀末に造られたという フェリーチェ水道橋 そこにまたがっている 鉄製の粗末な梯子を ガタピシいわせながら上り、降り立つと ローマ古代に造られた クラウディア水道橋が その全貌をあらわしてくる

逆光のローマ水道橋公園

逆光があまりに鋭すぎて 昔の映画の夜景のような ローマの水道橋公園 松の並木が指し示す方向には 水源を包蔵してそうな 遥かな山並みがひかえてる

ローマ水道橋公園へ

ローマのほぼ中心、 地下鉄駅の暗い構内 注意深く取り出す財布 ユーロコインを探りとり ちょっと不安な自動券売機で なんとか切符を買いました 地下鉄の進行方向は ローマの郊外行きなので 混雑なしに運ばれていきます Subaugustaの駅で降りて もぐらのよう…

ヴィットリオ・エマヌエーレ駅へ(ローマ、テルミニ駅周辺)

もう一年の最後の日 ローマは青い冬の空 朝一番にホテルを出て テルミニ駅から程近い ヴィットリオ・エマヌエーレという名の 地下鉄駅に向かいます 欧州イタリアらしからぬ 有色人種の人の群れ 同じ有色人種である自分 彼らの中にまぎれます 朝日がまぶしい…

道を聞かれるのさえ怖いローマ

サンタンジェロ城を見学した後、地下鉄に乗るために北の方向に歩いていきます。 その辺りは、オフィス街という感じで、ちゃんと区画整理されているような場所でした。 ローマのごみごみした街並みに慣れたあとでは、新鮮に感じました。 まあそれでもローマ…

サンタンジェロ城をぐるり(ローマ)

サンタンジェロ城の下に降りて、周りをぐるりと一周していきます。 まだ入口のことが気になっていたようです。 周囲の雰囲気は寂しく、工事中のところもありました。 結局入口はよくわからないままでした。 途中、写真のように、現在の地表から一段低くなっ…

ハドリアヌス帝の胸像(サンタンジェロ城、ローマ)

画像はハドリアヌス帝の胸像です。 このサンタンジェロ城は、もともとハドリアヌス帝の遺体を葬るための墓廟として建設されたため、ハドリアネウム(ハドリアヌス帝の墓廟)とよばれていました。 130年に建設が始められ、彼の死の翌年になる139年に完成しま…

サンタンジェロ城の堡塁②(ローマ)

前回はサンタンジェロ城の北西にあるサン・マルコ堡塁だったのですが、それ以外についても触れておきます。 この城を四角形に囲むように、四つの堡塁があるのですが、それぞれ形が微妙に違います。 時計回りに見ていきます。 北東の堡塁は、サン・ルカと呼…

城の武器②&堡塁①(サンタンジェロ城、ローマ)

この写真の場所は城の北西のサン・マルコの堡塁です。 向こう側に建物の間から、かすかにサンピエトロ大聖堂のクーポラが見えます。 この辺りから、ヴァティカンへの通路(パセット)が繋がっています。 ここには小さな砲筒が据えられ、白い球が積まれてい…

城には城の武器がある!①(サンタンジェロ城、ローマ)

これはサンタンジェロ城内に展示してあった投石機です。 一般にカタパルトと呼ばれるものです。 上部に巨大な弓を寝かしたような感じで設置しています。 その後ろ側のロープのようなところを曳き、球を飛ばしたようです。 後ろの白いものがその球のようです…

ブロンズの天使像(サンタンジェロ城、ローマ)

写真はサンタンジェロ城頂上に立っている天使像です。 ブロンズ製で、大天使ミカエルをあらわしているそうです。 見事にきまっているポーズは、一見攻撃のため剣を振りかざしているように思っていました。 しかし調べてみると、そうではなかったようです。 …

サンタンジェロ城からの眺め④(サンタンジェロ橋)

サンタンジェロ城からの眺め、ぐるりと一周して、これがちょうど真正面に当たるところからです。 テヴェレ川に架かる、サンタンジェロ橋が見えます。 この橋もサンタンジェロという名前にふさわしく、いろいろ美しい天使像が欄干に飾られています。 166…

サンタンジェロ城からの眺め③

サンタンジェロ城からの眺めの続きです。 テヴェレ川の手前に、屋外スケートリンクがありました。 いかにも冬の風情を感じますね。 こちらは更に上からの眺望です。 改めてローマにはクーポラが沢山あるものだと感じます。 更に向こうには白いヴィットリオ…

サンタンジェロ城からの眺め②(ヴァティカンへの通路など)

サンタンジェロ城からの眺めの続きです。 テヴェレ川に架かるエマヌエーレ2世橋から、少し右に目を転ずると、サン・ピエトロ大聖堂が見えてきます。 この写真は、一層高いところから、ほぼ同じ方向を撮ったものです。 右側の陸橋のような建物はパセットと…

サンタンジェロ城からの眺め(テヴェレ川、ローマ)

冬のローマの早い夕暮れ 斜めに差し込む優しい光が テヴェレ川に貼りついて エマヌエーレ2世橋を輝かし サンタンジェロの陵堡までも じわじわ攻略していきます

サンタンジェロ城で「無口な女」に会う(ローマ)

今回このサンタンジェロ城を訪問したとき、絵画展が開かれていました。 その絵画展の内部は撮影禁止だったので、その表示板だけを写真に撮ります。 それには、ラファエッロ作「ラ・ムータ(無口な女)」が作品の代表として出ていました。 展示されていた絵…

天使の中庭の天使像(サンタンジェロ城、ローマ)

この写真の彫像は「大理石の天使」と呼ばれるものと思われます。 これはジャコモ・デッラ・ポルタにより制作されたものです。 1752年(1753年?)までは、このサンタンジェロ城のてっぺんにあったのですが、いまは「天使の中庭」と呼ばれる場所に据…

ハドリアヌス帝の骨室(サンタンジェロ城、ローマ)

サンタンジェロ城内部の二階あたりを歩いていきます。 その途中、写真のような場所が気になったので、プレートに何が書いているか全くわからなかったのですが、撮っておきました。 帰国後、須賀さんのエッセイを読み直すと、ローマ皇帝ハドリアヌスの辞世の…

サンタンジェロ城の幻の螺旋階段(ローマ)

サンタンジェロ城に入ります。 ここは前回のローマ訪問のときにも寄ったのですが、今回は特別な目的がありました。 作家の須賀敦子さんのたどった道を歩いてみたかったのです。 その道というのは、現代地下にあたる入り口から、城の中をめぐる螺旋通路のこ…