トスカーナへの長い石畳

シエナ・サンドメニコ教会全景

あっさりとした中に 深さを抱え込む教会を出て 再び迷い込むシエナの立体迷路 ふと開ける視界 サン・ドメニコ教会の全景が映る 教会に見られている自分も シエナのレンガのかけらと化す

礼拝堂を守る旗(サン・ドメニコ教会・シエナ)

身廊の右側にある 聖カテリーナの礼拝堂 聖女カテリーナの聖遺物の回りには 「アテネの学堂」を ラファエロと共同制作し 彼の後ろで ちゃっかりと自分も顔を覗かせている ソドマのフレスコ画などで うめられている この写真に写っている 聖遺物の右側の作品…

サン・ドメニコ教会のステンドグラス(シエナ)

シエナの街の外観を 思いっきり見せつけられてから 入るサン・ドメニコ教会の内部は がらんとしたシンプルな空間 外の天気のわりには 正面には色鮮やかなステンドグラスが しっかり輝いてくれています

眺めのいい教会②(サン・ドメニコ教会より・シエナ)

フレームを少し左にずらし マンジャの塔を右端にして そして左端には 松の木を一本追加して 整然としたつもりでも シエナの古色蒼然たる姿は いささかも揺るぎない

眺めのいい教会(サン・ドメニコ教会より・シエナ)

家の上に 家が積み重なり 石畳の路地も 泉も井戸も そして人々も隠してしまい 古びた要塞都市と化す シエナの丘 ただマンジャの塔だけが 潜望鏡のように あたりをしっかり見据えている

サン・ドメニコ教会前にて(シエナ)

サン・ドメニコ教会に ついた頃にはやれやれと シエナの坂道行ったり来たりで すっかり疲れた両の足 教会に入る前に ベンチに座ろうと ふと見ると 合間に古い家並みが 不思議な景色に誘われて さらに引きずる両の足 目の前に徐々に広がってくる シエナのとん…

サン・ドメニコ教会への短い石畳(シエナ)

聖女カテリーナの生家から 写真のサン・ドメニコ教会へは カンパッチオ小路という 魅力的な狭いトンネル道を抜けるのが 近道らしい そんなことはつゆ知らず シエナにとっては普通だが 普通の感覚では普通でない シエナの普通の石畳を通って サン・ドメニコ教…

聖カテリーナ通りにたなびく旗(シエナ)

聖カテリーナの生家を出て 再び登る通りの名は そのまま聖カテリーナ通り 相変らず 石畳の道の上には狭い空 そこにたなびく旗一つ 緑地に赤い線がある よくよく確認してみれば それはコントラーダと呼ばれる 地区の象徴する旗らしい シエナの小さな街を割る …

聖女カテリーナの家にて(シエナ)

坂を降りて 聖カテリーナの家にたどりつく 彼女はイタリアの守護聖人 1347年にこの地で生れた彼女 1367年には キリストが現れて 彼女に婚約指輪を与えたり 1375年には 聖痕を受けたという伝説がある また1376年には 遥かアヴィニョンまで赴…

坂を登るイタリアの学生(シエナ)

シエナは立体的な街 坂道を昇り降りし 路地の合間合間にある 階段を昇り降りする 坂道を降りようとすると 学生の一群とすれ違う さすがにイタリアには修学旅行は無いだろうけど ちょっとした社会見学の帰りなのだろうか この下には聖女カテリーナの家 シエナ…

キージ・サラチーニ宮の井戸(シエナ)

緩やかにカーブを描く チッタ通りの途中 音楽関係の看板がある なにやら名所らしき場所に入ると 中庭のような所に 井戸が一つ そこで記念写真を撮る 白人の家族連れの観光客たち それにつられるかのように 彼らがそばを離れた瞬間 自分も写真を撮っておく こ…

カンポ広場の周縁(シエナ)

カンポ広場の周りを占める 「シエナの土色」をした ずっと昔からあったような 建物の間を抜けて ふと振り返ってみれば 狭い路地と空の間に 細くて高いマンジャの塔

ポデスタの中庭から(プッブリコ宮・シエナ)

プッブリコ宮の中にある 小さなチケット売り場 ここでマンジャの塔と 市立美術館の チケットを買える しかしこの日は 雨模様の天気のため 理由はよくわからないけれど 塔には登れないとのこと 美術館には入る気は無かったので チケットを買うのはあきらめる …

シエナのシンボル 狼の像

市庁舎である プッブリコ宮 その中にあった 街のシンボルらしき 狼と双子の姿 ローマのシンボルが なぜシエナにもあるのだろうと 頭の上にはてなマークが ひとつ、またひとつ もう一度開く中公新書 どうやらローマ建国神話で 狼に育てれたというロムルスとレ…

歓喜に満ちるガイアの泉(シエナ)

カンポ広場の もう一つの名物と言えば 白く輝く ガイアの泉 プッブリコ宮に面して 大理石の彫刻が 貴重な水を守る 1348年に除幕式が行われたが シエナの泉としては それでも後の方に できたものだった というのも この広場まで 水を引いてくる技術が な…

欧州屈指のカンポ広場(シエナ)

ヨーロッパのどんな街にも 広場は必ずあるけれど ここシエナのカンポ広場は 形といい、傾斜といい、周りの建物といい 独特の個性を持った広場と言える 扇型をして、プッブリコ宮に向かい緩やかに傾斜し 周りの建物の色合いとも見事に調和している まさに理想…

マンジャの塔の鐘つき男(プッブリコ宮・シエナ)

河の流れのそのままに ゆらゆら揺れて流れていく 一葉の木の葉のように シエナの中世の路地をさまよっていくと やっと湖にたどり着いたように 扇形の美しいカンポ広場にたどり着く そこにそびえるは 古代シエナ共和国の本拠地であり 今でも市庁舎として使わ…

シエナの隠れた泉

シエナは丘の上の街 それ故井戸も掘りにくく 川から水も引きにくい よって泉は宝物 昔々の話なら 街の生死もかかっていた 今では水道あるけれど あちこちにある泉らしき跡 ここでは階段降りた下に ひっそり水をたたえてました 古のシエナ人を支えてきたとい…

石畳の上に広がる狭い空・その2(シエナ)

しっとりと雨に濡れて 黒く輝く石畳 両側に迫る古の家並み やっぱり空は狭くなる 全体の地味で静かな色合いが シエナの街をひきたてる 窓から垂れる赤い布 ぽつんと紅のアクセント

石畳の上に広がる狭い空(シエナ)

シエナでは 名所名所に行こうとしても あっという間に 狭い路地に迷い込む 石畳の狭い道と 高くそびえる 苔むした建物の向こうに ほんの少しの空が見える 古の建物を支えるアーチが ますます空を狭くして ランドマークも見えてこない 今どこにいるのかと思っ…

シエナの謎の巨大な壁

ドゥオーモと連なる隣にあった 廃墟のような巨大な壁 なんだろうと見つめていると 一生懸命写真を撮っている観光客 それなら自分も撮っておこうと わけもわからず記録に残す あとで色々調べてみると この残骸は 新しくドゥオーモを造ろうとした名残で どうや…

ただしっかりと鐘楼(シエナ)

ドゥオーモの外に出て 側面の場所に周る 鐘楼のあたりは 残念ながら工事中 仕方なく工夫しながら なるべく鐘楼だけが カメラの構図に入るようにする 13世紀末に造られた 白と黒の縞模様の ほっそりとした姿 なぜだか判らないけれど よく見てみると 窓にあ…

薄明の世界から極彩色の部屋へ(ドゥオーモのピッコローミニ家の図書館・シエナ)

薄明の大聖堂本体を抜けて 左側廊の小さな部屋に入る そこは対照的に 極彩色の図書室 天井から四方の壁から 色とりどりの美しさが 入った旅人を圧倒する 真ん中には 三美神の立ち姿があり 彼女たちも作品を眺めているかのよう 白い肌にはフレスコ画の鮮やか…

薄暗いドゥオモの内部(シエナ)

ファサードを充分愛でた後 ドゥオモの内部に入る この日はバラ窓から射してくる 太陽の光もほとんど無く 照明も最小限だったようで 内部はしっかり薄暗かったけれども それがかえって大聖堂の 静かで荘厳な雰囲気を高めてくれる ここは床面装飾で有名らしい…

シエナのドゥオーモのファサード

シエナの大聖堂、ドゥオーモの正面に立ち向かう 正確な建造年月日はいろいろな説があるらしいけど 地元で買ったガイドブックでは 1136年に遡ると書いてあった それから増改築を繰り返し それは200年にもわたったという ファサードはロマネスク・ゴシ…

大聖堂までの曲がりくねった石畳(シエナ)

旅人にはフィレンツェからシエナへの ただの長距離バスだけど ここに住んでる人たちには 大事な生活の足 途中の街で 何気なく、いつものように乗り、降りていく 小さなスーツケースを持って 家のほうに向かっていく人もいた 実家に帰っているのだろうか それ…

トスカーナの車窓から(シエナへのしっかりした道)

バスの行列の前には 小さな画面の電光掲示板 シエナ行きのバスは 平日ということもあり 本数は意外と多い ターミナルに入ってくるバス 乗り込む乗客たちと共に ドキドキしながら乗り込みます ここイタリアのバスの中では 刻印するのも忘れずに ターミナルを…

ライバルはピサ・フィレンツェさ♪(シエナへの道)

実質たった三日半のトスカーナ旅行 宝の山のフィレンツェは 二日じゃとても足りないけれど やっぱり外にも出たくなる フィレンツェからの日帰りといえば 一にピサで、二にシエナか 普通のまともな皆さんは やっぱりピサの斜塔なんだろうが ひねくれものの自…

共和国広場のトラム(フィレンツェ)

ベルヴェデーレ要塞から サン・ジョルジョ坂を下っていく 足の裏のずれを感じながら 石畳の道を下っていく 再びアルノ河を渡り たどりついたる共和国広場 ここだけはフィレンツェ風というよりか イタリア風と呼べそうな所 そしてなぜかトラムの展示 いま欧州…

フィレンツェを「守った」女性

ベルヴェデーレ要塞の上を 怠け者の見張り兵のように トロトロ歩く これが一番良い街の姿かなと シャッターを切る ドゥオーモやジョットの鐘楼 ヴェッキオ宮やウッフィツィ美術館が 一望のもと この中にある沢山の至宝 数々の素晴らしい芸術家により フィレ…