#絵画

ボルゲーゼ美術館展にて

先日、京都まで「ボルゲーゼ美術館展」を見に行きました。 場所は京都国立近代美術館でした。 なにか京都というと、よく京都市美術館に行っているので、いつもこのあたりばかりだなあという気がします。 今回は、なんといってもちらし表のラファエロの「一角…

ポスターに息づくロートレック

前回の記事で、マイヨール美術館の事を書きましたが、そこに行ったきっかけは、その時に行っていた特別展によるものでした。 その情報は、パリの日本人向けの本屋や食料品店に置かれている、在住日本人向け新聞から得たものです。 しっかり読んでいると、結…

すぐわかる 画家別 印象派絵画の見かた

すぐわかる 画家別 印象派絵画の見かた 2007年1月31日 初版第1刷発行 監修 島田 紀夫 発行所 株式会社東京美術 多くの画家、そして多くの作品を持つ印象派。 この本は、その膨大な内容を、豪華な執筆陣がコンパクトに解説している。 画家一人一人の…

幻のブーダン美術館(オンフルール)

印象派の画家に対し、先駆的な役割を果たしたウジューヌ・ブーダンは、ここオンフルールで、1824年に生を受けた。 パリでの3年間の修行の後、彼は空の研究に専心し、それを新しい絵画として表現した。 彼の絵は果てしない空と、ノルマンディの海岸、そ…

印象派の人々 ジュリー・マネの日記

印象派の人々 ジュリー・マネの日記 ロザリンド・ドゥ・ボランド=ロバーツ ジェーン・ロバーツ編 橋本克己 訳 中央公論社 1990年9月20日 初版発行 印象派の画家、ベルト・モリゾの娘、ジュリー・マネによる、1893年から、1899年までの日記。…

オルセー美術館展にて⑩頑固おやじセザンヌ

最後はセザンヌについて。 今回の展覧会では、おなじみのサント・ヴィクトワール山と、肖像画が展示されている。 何も知らない時に、セザンヌという名前を聞いたときは、きれいな名前だなと思ったが、いろいろ絵を見たり調べたりしていくうちに、とんでもな…

オルセー美術館展にて⑧ゴーガンの黄色いキリスト

今は「ゴーガン」の方が一般的になってきているように感じるが、(この展覧会の絵画集でもそうなっていた)昔は、もっぱらゴーギャンという呼び方だったと思う。 まさか彼の「倣岸」的な性格にあわせたわけでもなく、単に発音に忠実になっただけなんだろうな…

オルセー美術館展にて⑤ピサロ

シスレーの次は、カミーユ・ピサロの作品「赤い屋根、村のはずれの冬の印象」である。 他の画家たちはそれぞれ独自の道を進んでしまったが、シスレーとピサロ、この二人は最後まで本当の印象派の画家足りえた気がする。 ただ、シスレーは寂しく、弱々しく感…

オルセー美術館展にて②

講演会の整理券を胸ポケットに入れ、1階に戻り、展覧会場に入る。 まず右手に、ベルト・モリゾの「ゆりかご」が見える。 眠る子供を見つめる、優しい母親の姿である。 第1回印象派展で他の作品が散々けなされる中、この作品は割と高評価だったのもうなずけ…

オルセー美術館展にて①

ルーブル美術館展に引き続き、今度は神戸市立博物館のオルセー美術館展に行く。 いかにも「芸術の秋」しているなあとしみじみする。 午前中所用があり、当日、博物館に着いたのはちょうど一時だった。 この日はオルセーの館長さんじきじきの講演があり、美術…

ディジョン美術館の知られていない絵

ディジョンのサン・ミシェル教会のファサード パリからTGVに乗りブルゴーニュの都市、ディジョンを目指す。 駅から、まず、ブルゴーニュ公宮殿のある方向へ進む。 駅から緩やかな上り坂を歩いていくと、すぐ観光案内所があった。ここで大き目の地図と、小…

オーヴェールのゴッホ

画集 オーヴェールのゴッホ 1890年5月20日~7月29日 アラン・モッテ著 斎藤智子・渡部葉子訳 朝日新聞社 1990年7月29日 第1刷発行 S図 画家ゴッホの、オーヴェール・シュル・オワーズでの人生最後の70日間を絵、ゴッホや弟のテオの手紙…

「ナポレオンとヴェルサイユ展」を見て(神戸市立美術館)

今日から開かれている、「ナポレオンとヴェルサイユ展 」を見に行く。 場所は神戸市立博物館である。このあたりは旧外国人居留地で、現在でもおしゃれで、雰囲気のいいエリアだ。 12時30分ごろに着き、中に入る。そして地階の講堂前に行き、講演会の入場…

ルーブル美術館展にて

京都駅からバスに乗り京都市美術館に行く。 いつもは地下鉄に乗って行くのだが、天気が良い事もあり、バスを選んだ。道もバスの中も混んでいて、いらいらしたが、おかげで京都市内の地理が分かった。 前に京都市美術館に来たのは、マルモッタン美術館・モネ…

京都の上空で(シャガール展)

シャガール展とルーブル展を見に京都に行った。 京都駅に着き、エスカレーターでどんどん上に登っていく。一番上が庭園になっている。大胆でユニークな建築である。 その途中の7階に、美術館「えき」はあった。 シャガールは、ニースの美術館に行った時、感…