2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ユトリロ作「シャルトルのギヨーム門」

ユトリロ作「シャルトルのギヨーム門」 ほぼ同じ場所からの写真 上の絵画は、ユトリロによる「シャルトルのギヨーム門」です。1914年に描かれました。 ユトリロは印象派の画家ではないのですが、彼のパリの作品群のように、この本の題名にある「都市風景画」…

コロー作「アヴィニョン、教皇の城(ヴィルヌーヴ・レザヴィニョン)(都市風景画を読む より)

コロー作「アヴィニョン、教皇の城(ヴィルヌーヴ・レザヴィニョン)」1836 この絵画はコロー作「アヴィニョン、教皇の城(ヴィルヌーヴ・レザヴィニョン)です。1836年の作品です。 著者は題名に「ヴィルヌーヴ・レザヴィニョン」とあることから、アヴィニ…

都市風景画を読む 19世紀ヨーロッパ印象派の都市景観

都市風景画を読む 19世紀ヨーロッパ印象派の都市景観 表紙 都市風景画を読む 19世紀ヨーロッパ印象派の都市景観 萩島 哲 著 九州大学出版会 発行 2002年11月25日 初版発行 この本では、都市的風景画の実景の専門的な調査で得られた結果を書き記したものです…

シベリア鉄道 三度目の正直

シベリア鉄道 三度目の正直 表紙 シベリア鉄道 三度目の正直 ロシアは退屈を知らない 中野吉宏 著 2022年12月17日 第1刷発行 17出版 発行 シベリア鉄道に三度乗った著者による紀行文です。 一度目は1982年、大学生の時 二度目は2000年、1週間ほど徹夜し…

図説 中世ヨーロッパの暮らし

図説 中世ヨーロッパの暮らし 表紙 図説 中世ヨーロッパの暮らし 河原温 堀越宏一 著 河出書房新社 発行 2015年2月28日 初版発行 この本の第一部では、まず当時のヨーロッパの人口の大半が暮らしていた農村社会を取り上げています。 農村は十三世紀のうちに…

フランス文化と風景(下)16世紀から現代まで 第Ⅱ部 工業的様式

第Ⅱ部 工業的様式第四章 初期の工業景観工業化の時代に入ってからは、風景が突如として変わり、その規模も昔とは比べ物にならなくなった。それまで最も大規模な建築物は、古代ローマ期の円形闘技場であり、中世の大聖堂であり、近世のヴェルサイユ宮殿くらい…

フランス文化と風景(下)16世紀から現代まで 第Ⅰ部

フランス文化と風景(下)16世紀から現代まで 表紙 フランス文化と風景(下) 16世紀から現代まで ジャン=ロベール・ピット 著 手塚章・高橋伸夫 訳 東洋書林 発行 1998年7月25日 第1刷発行 第Ⅰ部 実用主義の時代(続き) 第一章 ルネサンス時代の「擬古代」…

バルカンの花、コーカサスの虹

バルカンの花、コーカサスの虹 表紙 バルカンの花、コーカサスの虹 蔵前仁一 著 旅行人 発行 2014年6月4日 初版第1刷発行 2009年のルーマニア、2010年のコーカサス、そして2013年のバルカンの訪問記です。 旅慣れた著者なので、旅自体は戸惑いつつもサクサ…

書を置いて、街へ出よう 太田和彦 著

太田和彦 著 書を置いて、街へ出よう 表紙 書を置いて、街へ出よう 太田和彦 著 晶文社 発行 2023年2月10日 初版 居酒屋番組でお馴染みの太田和彦さんの新刊書です。 散歩や舞台鑑賞、そして銀座など、様々な場所を訪問しています。 自分は居酒屋とかにはほ…

フランス文化と風景(上)第Ⅱ部 実用主義の時代

第Ⅱ部 実用主義の時代 第五章 中世初期の大きな変動 うっそうとした森林は、騎馬部隊の襲来に対する有効な備えだった。森林をそうした状態に維持するためには、林間放牧や下草刈り、枝おろし、樹木の伐採などを避けなければならなかった。防御のために保護さ…

フランス文化と風景(上)先史時代から15世紀まで 第Ⅰ部 森林の時代からローマ帝国へ

フランス文化と風景(上)先史時代から15世紀まで 表紙 フランス文化と風景 (上) 先史時代から15世紀まで ジャン=ロベール・ピット 著 高橋伸夫・手塚章 訳 東洋書林 発行 1998年7月25日 第1刷 発行 日本語版読者への序言 現在、歴史的建造物に何か新…

イザベラ・バードと日本の旅

イザベラ・バードと日本の旅 表紙 イザベラ・バードと日本の旅 金坂清則 著 平凡社新書754 2014年10月15日 初版第1刷発行 明治初期に日本を旅したヴィクトリア朝のイギリス女性イザベラ・バード。 彼女の一生と他の探検について、また日本旅行の背景につ…