2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

柳田國男を読む

柳田國男を読む 表紙 柳田國男を読む千葉徳爾 著東京堂出版 発行1991年6月28日 初版発行とかく世間では難解とか要領を得ぬとか、あるいは結論がないなどと評されている柳田國男の書いたものを、なるべく読みやすく説明してみようという目的の本です。p1柳田…

パリとセーヌ川 中公新書

パリとセーヌ川 中公新書 表紙 パリとセーヌ川小倉孝誠 著中公新書 19472008年5月25日発行本書はパリを中心としながらも、その上流と下流にも目を配りつつ、セーヌ川を舞台に繰り広げられられた生活、習俗、文化を歴史的に跡づけ、ジャーナリスティックな言…

『「笛吹き男」の正体』に関するメモ

『「笛吹き男」の正体』について、少し疑問に思った所がありましたので、一応メモを書き残しておきます。筆者の説によると、東方植民の集団に子供がついていったとのことで、祭りの最中だったので親は気付かなかった、気付いたのは相当時間がたってから、と…

一冊でわかる北欧史

一冊でわかる北欧史 表紙 一冊でわかる北欧史村井誠人・大渓太郎 監修河出書房新社 発行2022年9月30日 初版発行本書では北欧5カ国の歴史を包摂しています。アイスランド、デンマーク、フィンランド、スウェーデンとノルウェーの5カ国に加えて、自治が認め…

「笛吹き男」の正体 東方植民のデモーニッシュな系譜

「笛吹き男」の正体 東方植民のデモーニッシュな系譜 表紙 「笛吹き男」の正体東方植民のデモーニッシュな系譜浜本隆志 著筑摩選書02402022年11月15日 初版第一刷発行はじめに五十年前に阿部謹也が出版した『ハーメルンの笛吹き男 伝説とその世界』突然、130…

柳田国男と短歌 続 森のふくろう

柳田国男と短歌 続 森のふくろう 表紙 柳田国男と短歌来嶋靖生 著河出書房新社 発行平成六年四月五日 初版発行序章 柳田国男の短歌おきなさび飛ばず鳴かざるをちかたの森のふくろふ笑ふらむかもこの歌は『遠野物語』序文の末尾に記されている柳田国男の短歌…

ケールの「母なるキンツィヒ」像の足の甲

ケールの「母なるキンツィヒ」像 最後にこの像を間近から写した画像を掲載します。像はブロンズ(青銅)ではなく、それを覆っている色が示唆するように、鋳鉄でできています。制作者はヒューフィンゲン出身の彫刻家フランツ・クサーヴァー・ライヒ(Franz Xaver…

ケールの「母なるキンツィヒ」像の平和メッセージ

最近の「母なるキンツィヒ」像(ケール、独仏国境) 画像は最近の「母なるキンツィヒ」の記念碑です。 前回の画像は2000年に撮影したものですが、それと微妙に違いますが、どこかわかりますでしょうか。 下部の地面の部分にプレートが新たに設置されているのが…

ケールの「母なるキンツィヒ」の数奇な運命(独仏国境)

ケールの「母なるキンツィヒ」 ナンシーからアルザスを越えてライン河を渡り、ドイツの国境の街ケールに翔びます。以前にもこの街の画像で記事を書いたことがあるのですが、改めて詳しく調べてみました。画像のモニュメントは1870年から71年の普仏戦争の際、…