2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

柳田国男の見た菅江真澄 日本民俗学誕生の前夜まで

柳田国男の見た菅江真澄 表紙 柳田国男の見た菅江真澄 日本民俗学誕生の前夜まで石井正己 著三弥井書店 発行平成22年9月7日 初版発行 三河に生まれた菅江真澄(1754~1829)その後半生を旅に暮らす信濃に滞在した後、出羽・陸奥、そして蝦夷地まで歩き、『真澄…

ヨーロッパの都市はなぜ美しいのか

ヨーロッパの都市はなぜ美しいのか 表紙 ヨーロッパの都市はなぜ美しいのか佐野敬彦 著平凡社 発行 2008年3月10日 初版第1刷Ⅰ イタリアの丘の町 南イタリアのギリシャ植民都市の特徴は、整然とした規則的な格子状の道路の構成だった。それは彼らの国家体制…

それからのエリス いま明らかになる鷗外「舞姫」の面影

それからのエリス いま明らかになる鷗外「舞姫」の面影 表紙 それからのエリス いま明らかになる鷗外「舞姫」の面影六草いちか 著講談社 発行2013年9月3日 第1刷発行少し前にこのブログで紹介した「鷗外の恋 舞姫エリスの真実」の続編とも言うべき本書です…

すごいトシヨリ散歩 池内紀・川本三郎 編

すごいトシヨリ散歩 池内紀・川本三郎 編 表紙 すごいトシヨリ散歩池内紀・川本三郎 編毎日新聞出版 発行2021年11月5日 発行ドイツ文学者、エッセイストの池内紀さん(2019年8月逝去)と、評論家の川本三郎さんによる対談集です。もとは月刊誌『望星』で2016年…

ドゥ・ゴール 佐藤賢一 著 (後半)

第6章 フランス共和国臨時政府 ローズヴェルトの戦後構想では、アメリカ、イギリス、ソビエト連邦、中国による「四大国の執政官政府が諸々の問題を取り決める。国際連合の議会が、この四大国の権力に民主主義的な様相を与える」というものだが、そこにはフ…

ドゥ・ゴール 佐藤賢一 著 (前半)

ドゥ・ゴール 佐藤賢一 著 表紙 ドゥ・ゴール佐藤賢一 著平成31年4月26日 初版発行(株)KADOKAWA 発行今のウクライナ情勢を見てまず思い出したことは、第二次世界大戦でのナチスドイツに攻められたフランスでした。その時に亡命政権を作り抵抗したドゥ・ゴー…

100年かけてやる仕事 中世ラテン語の辞書を編む

100年かけてやる仕事 中世ラテン語の辞書を編む 表紙 100年かけてやる仕事中世ラテン語の辞書を編む小倉孝保 著2019年3月22日 第1刷発行プレジデント社 発行第Ⅰ章 羊皮紙のインク中世ラテン語で書かれたマグナ・カルタ英国で中世ラテン語の辞書づくりが始ま…

鷗外の恋 舞姫エリスの真実

鷗外の恋 舞姫エリスの真実 表紙 鷗外の恋 舞姫エリスの真実六草いちか 著2011年3月8日 第一刷発行講談社森鷗外の「舞姫」のエリスのモデルとなった女性の真実を、現地ベルリンで挫折を繰り返しながら探索した、貴重な記録です。鷗外の実の妹である小金井喜…

柳田國男 その原郷

柳田國男 その原郷 宮崎修二朗 著 表紙 柳田國男 その原郷宮崎修二朗 著1978年8月20日 1刷発行朝日選書 115柳田(松岡)國男の辻川成育時代にとどめた、幼少年体験を綴っています。地図や写真もありますので、この本片手に辻川のある福崎町を探訪したくなって…