2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

フランス農業見本市 波乱の幕開け

今年もフランス農業見本市の季節がやってきましたね。 初めてのフランス訪問時にたまたま見学し、更に滞在中には毎年訪問していたので思い出深いです。 しかし記事によると今年は反対運動がエスカレートしているとのこと。 残念なことです。 その原因が、中…

ベルギー、対仏国境で入国審査導入

ベルギーとフランス国境、川とか山とかあまりなさそうなので国境管理もたいへんそうですね。 以前、バスでこの二国の国境を越えたことがあったのですが、その時は高速道路でした。かえって高速道路のほうが国境管理はしやすいのかもしれません。 それにして…

夕陽に霞むシャンボール城

ほぼ真正面からシャンボール城を眺めます。 こう見ると城下部の建物がしっかりとした土台に見えます。 この部分は馬小屋と使用人の共同部屋に割り当てられていたそうです。 再び城に近づいてテラス部分を中心に写真を撮ります。 このテラスから、延臣たちが…

イタリア現代史(中公新書)

イタリア現代史 第二次世界大戦からベルルスコーニ後まで 伊藤武 著 2016年1月25日発行 中公新書 2356 この本では、第二次世界大戦と冷戦という二つの「戦争」と「戦後体制」としてそれぞれ生まれた、二つの共和制を通してイタリアの現代史を描いています。 …

ゴッホの「アルルの寝室」に泊まれる

ゴッホの「アルルの寝室」を精密に再現した部屋に泊まれるとのことです。 この絵自体は、ゴッホがやって来る友ゴーギャンを待つ気持ちが投影されているそうです。 二つのイス、二つの枕、二つのドアなどが二人を暗示しているとも言われます。 それなら、この…

シャルリとは誰か? 第5章、結論、日本の読者へ

マグレブ系の家族やマリ系の家族において特徴的なことは、まさにその家族がそのまま生き延びていくというよりは、瓦解するということなのだ。 なぜ瓦解するかというと、移民の子供たちと受け入れ社会の子供たちとの接触が十分長く開かれているために、基本的…

シャルリとは誰か 第3・4章

1990年から2010年のフランス人イデオローグたちは、敗北した共産主義の悪事を告発するのに汲々として、その失ったものを見落としてしまった。 フランス共産党の党運営はスターリン主義的でありながら、その生活習慣についてはリベラルで、その道徳性において…

シャルリとは誰か? 第1章 宗教的危機 第2章 シャルリ

歴史の中で、信仰が変質したり崩壊したりすると、その後にしばしば革命的な事件が起こる。 形而上学的な枠組みが消失すると、人々の間にほとんど機械的に代替イデオロギーが浮上する。 それらのイデオロギーは、それぞれが標榜する価値において多様だが、た…

読売新聞 想う2016 歴史人口学者 エマニュエル・トッド氏

2016年2月4日 読売新聞朝刊 想う2016より テロ犯を生んだのは仏社会だ。問題の根は政治が経済・社会運営で失政を重ねてきたことにある。移民2世らを経済システムに取り込むことに失敗し、都市郊外に追いやってきた。 テロ犯が二重国籍を持つ場合…

シャルリとは誰か?(~序章)

シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧 原題(QUI EST CHARLIE? Sociologie d'une crise religieuse) エマニュエル・トッド 著 堀茂樹 訳 2016年(平成28年)1月20日 第1刷発行 文春新書 1054 この本の生成に関わりのある日本 シャルリーエブドのテ…