2012-01-01から1年間の記事一覧

パリの下宿の思い出① ネズミにかじられる

自分がパリで住んでいた下宿は、キッチンと寝室、そして応接室がある築30年ほどのアパルトマンだった。 場所はパリ南西部の15区。高級な16区に住んでいたフランス人女性の同僚には「サンパなところね」と言われた。確かに一般住宅街で、なおかつ店なども…

ヨーロッパの首都 ベルギー美味しい旅

ヨーロッパの首都 ベルギー美味しい旅 文・写真 相原恭子 発行 小学館 2008年11月12日 初版第1刷発行 ベルギーのビールや美食を中心に、豊富な写真とともに、伝統や文化、歴史について述べられた本。 ベルギーのビールの銘柄は、諸説ある。大体600から1000種…

林芙美子 巴里の恋

林芙美子 巴里の恋 編者 今川英子 中央公論新社 発行 2001年8月7日 初版発行 この本は、林芙美子さんの巴里時代の小遣い帳や未発表の原典の日記(以下原日記と書きます)等および著者による解説を掲載しています。 先日「下駄で歩いた巴里」を読んだばかりと…

死都ブリュージュ ローデンバック作

死都ブリュージュ ローデンバック 作 窪田般彌 訳 岩波文庫 2012年2月16日 第9刷発行 ベルギーはフランドル地方の観光都市、ブリュージュを語る際に必ず出てくるこの作品。 長年気になっていたのですが、やっと読む機会に恵まれました。 この作品は1892年「…

林芙美子紀行集 下駄で歩いた巴里

林芙美子紀行集 下駄で歩いた巴里 編者 立松和平 岩波文庫 2012年4月17日 第5刷発行 この表題になっている、「下駄で歩いた巴里」というのは、NHKのEテレのJブンガクで紹介されていました。 それ以来、機会があったら読んでみようと思っていたのですが…

羽生二冠とチェスフランスチャンピオンとの将棋・チェス同時対局

羽生二冠とフランスチェスチャンピオンとの、チェスと将棋同時対局を見に、神戸まで行ってきました! ルールは将棋のほうは羽生さんの飛車落ちで、チェスは羽生さんの先手です。 羽生さんに対し飛車落ちですと、アマチュアでは四・五段の実力だといわれます…

1890年 チェーホフ サハリンへ

1890年4月21日 チェーホフ モスクワ発 ユーラシア大陸を鉄道、船、馬車を使い横断、7月11日 サハリンに到着 10月13日まで滞在 ユーラシア南沿岸を船を使い、12月8日 モスクワへ帰還 当時30歳のチェーホフ、サハリンで医者の立場から精力的に…

ベジタリアンスマイリーの大騒動④

少し遅れて、子犬のフィーフィーの鼻のおかげもあり、Fちゃんたちもグランプラスに入ってきました。 しかしここで完全に見失ってしまいました。 よく見ると、ここグランプラスには野菜の食中毒の風評被害に対し、EU各国から来た農民がデモをするために集…

ベジタリアンスマイリーの大騒動③

「スマイリー!」 Fちゃんは大きな声で、横たわっているスマイリーに向かって呼びかけました。 中に入るな、という所員の警告も忘れ、Fちゃん夫婦もハッピー、フィーフィーも慌ててスマイリーのそばに近づきます。 一生懸命、人間たちはスマイリーの体をゆ…

ベジタリアンスマイリーの大騒動②

Fちゃんは待合室でふっと目を覚まします。 周りをきょろきょろ見ると、スマイリーがいないことに気がつきました。 そっとフィーフィーとハッピーに目配せして「スマイリーはどこに行ったの」と伝えました。 二匹はそれに気づき、クンクンとスマイリーの匂い…

ベジタリアンスマイリーの大騒動①

今日は、ベルギー在住のFちゃん家の新しい仲間、子犬のフィーフィーの狂犬病予防注射の日です。 Fちゃん夫妻はフィーフィー、小太りパンダ猫のスマイリー、そして可愛い妹猫ハッピーも連れて、ブリュッセルの保健所に向かいます。 保健所の中に入ると、も…

ルネッサンス巷談集

ルネッサンス巷談集 フランコ・サケッティ 作 杉浦明平 訳 2011年12月16日 第10刷発行 岩波文庫 14世紀フィレンツェの商人、フランコ・サケッティによる「短編小説三百篇」の翻訳。 当時のフィレンツェは国際的な商人が活躍するとともに、ダンテ、ペトラ…

羽生二冠による将棋とチェスの同時対局

将棋棋士の羽生さんが、フランスのチェスチャンピオンと将棋・チェスの同時対局を行うそうです。 Vachier-Lagrave氏と羽生二冠公開友好対局のお知らせ フランスでチェスの現チャンピオンであるGMのヴァシェ=ラグラーヴ氏が、将棋の羽生二冠と、チェス+将…

アンドラ 最後の逆転劇(ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ)

ブエルタ・ア・エスパーニャ、この日はアンドラでの上りでのゴールである。 アップヒルでフルームがかなり引いていたが、最後いよいよコンタドールがスパートをかける。 アンドラの地でコンタドール火山爆発か?と思ったが、ゴール100メートル手前でホアキン…

フィレンツェ史(下)

フィレンツェ史(下) マキァヴェッリ 著 齊藤寛海 訳 2012年4月17日 第1刷発行 岩波書店 国々は 秩序のある状態から無い状態へ また新たに 秩序のない状態からある状態へ と移行する こうして常に よい状態から悪い状態へ そして 悪い状態からよい状態に上…

ブエルタ・ア・エスパーニャ第二ステージ

スペインも暑そうだが、北のほうのコースなのでまだマシらしい。 また、スペインのアンダルシアのような荒涼とした感じではなく、まだ少しは緑も多いようであった。 スペイン北部が舞台の、ブエルタ・ア・エスパーニャ第二ステージをじっくり見る。 多少の高…

フランス中世歴史散歩

フランス中世歴史散歩 レジーヌ・ペルヌー/ジョルジュ・ペルヌー 著 福本秀子 訳 白水Uブックス 1110 2010年1月30日 発行 この著者のレジーヌ・ペルヌーさんについては、ジャンヌダルクについて調べているとき、著書でお名前をみかけました。 この本の著…

今日で終わりのロンドン五輪

今日で終わりのロンドン五輪。 深夜が多く、そんなに一生懸命見なかったものの、終わるとなるとなんだかさびしい。 昨日はサッカーの決勝を見たが、日本が絡んでいない分、気楽に見ることができた。サッカーをスポーツとして、純粋に楽しめたと思う。 勝負だ…

雨のロンドン 女子マラソン

昨日はちょうど時間帯もよかったので、ロンドン五輪の女子マラソンを見る。 最初はかなり雨が降っており、コンディションが心配だった。 今回は周回コースとなっており、ロンドンの名所がめぐれるのが嬉しい。 セント・ポール寺院、トラファルガー広場、ビッ…

金メダルの上をゴーロゴロ(ロンドン五輪)

毎日オリンピックでの戦いを見ていると、日本勢なかなか金メダルを取るのが大変なのに、一人で18個も取ったのは単純にすごいですね。 これだけあったら、ちょっとしたオセロもできそうですね。 さらに日本的に考えれば、畳の上に18個並べて、その上を寝…

ロンドン五輪についてあれこれ思う

ロンドン五輪開会式の黄色いシャツ(マイヨジョーンヌ)の鐘つき男、さすがにタイムトライアルやりましたね~。 ツール・ド・フランスも制し、地元の記念すべき五輪で金、忘れられない年になりそうですね。 それにしても、いろいろな結果(主に日本人選手)…

ロンドン五輪開会式 Mr.ビーンの姿に泣き笑い

いよいよ始まったオリンピック。 開会式をテレビで見る。 個人的にはMr.ビーンこと、ローワン・アトキンソンさんの登場が嬉しかった キーボード奏者として、「炎のランナー」のテーマの一音を奏で続ける。 小ネタを絡めた、相変わらずのユーモラスな表情を見…

ロンドン五輪開会式 ミスタービーンに泣き笑い

いよいよ始まったオリンピック。 開会式をテレビで見る。 個人的にはミスタービーンこと、ローワン・アトキンソンさんの登場が嬉しかった キーボード奏者として、「炎のランナー」のテーマの一音を奏で続ける。 小ネタを絡めた、相変わらずのユーモラスな表…

カミーユ・ピサロと印象派 講演会より

現在開催されている「カミーユ・ピサロと印象派」展の講演会で聞いたことをメモっておきます。 「パティの眺め、ポントワーズ」で真ん中に小さく描かれた汽車。 ピサロの絵には田園のほかに、汽車や工場、そして市場の様子などがよく描かれている。 何気ない…

ピサロの本拠地 ポントワーズをたずねて③

カミーユ・ピサロ美術館を見終わり、丘を下ると、このような看板がありました。 ピサロの作品があった場所を、解説してくれています。日本語を含めているのがうれしいですね。 赤い丸のところが、この看板の場所です。 ここから画像的に言うと、まっすぐ上に…

カミーユ・ピサロ美術館とその公園(ポントワーズ②)

丘の上のカミーユ・ピサロ美術館にたどり着きます。 入り口にピサロらしい写真がありますね。 中に入ります。 建物自体は古そうなのですが、美術館自体は、1980.年に、ピサロ生誕150年を機に設立されました。 ここはポントワーズの別の美術館、タヴェ・ドラ…

カミーユ・ピサロの本拠地 ポントワーズ①

「カミーユ・ピサロと印象派」展を勝手に記念して(笑)、ピサロの一番の本拠地といえるポントワーズの写真を紹介します。 これは小高い丘からとった、ポントワーズを流れるオワーズ川です。 そもそもポントワーズという地名自体、Pontoiseと綴り、語源は「…

ヒッグス粒子さん

ヒッグス粒子というものが発見されたそう。 素粒子の一種?で、世紀の大発見だそうだ。 でも自分が連想するヒッグス粒子とは… 旧姓田中粒子さん。日本人女性として初めてイギリス留学。 そこで貴族のヒッグス卿に見初められ国際結婚。 世界大戦など、数々の…

オザーワの木はオリーブの木になれるのか?

このたび、民主党を離党し、小沢新党をつくるとのこと。 どこかで見たような風景だが、まあもうどうしようもない。 そんな小沢氏から出た「オリーブの木を目指す」とのお言葉。 このオリーブの木というのは、十年ほど前の、イタリアにおける左派連合の名前で…

泣くなイタリア(ユーロ決勝)

ユーロ決勝、朝4時に早起きして見る。 イタリア対スペインなら、このブログを見ての通りイタリアを応援する。 しかし前半早々、スペインの華麗なゴールを決められ、更にもう一点で二点先行。 後半イタリアに退場者があったりして、最終的には4点とられて負…